第76回カンヌ国際映画祭で映画「怪物」が脚本賞とクィア・パルム賞を受賞の快挙!日本公開は6月2日(金)!!

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「怪物」は諏訪地域で主に撮影した是枝裕和監督の作品。第76回カンヌ国際映画祭で映画「怪物」の脚本を担当した坂元裕二さんが脚本賞を受賞。今回、独立賞の一つでLGBTQを扱った映画に与えられる「クィア・パルム賞」を受賞している。

脚本賞は日本の作品では2021年に「ドライブ・マイ・カー」で濱口竜介監督と大江崇允さんが獲得して以来2度目の快挙。FxKmB67aMAAPesV

坂元さん「たった1人の孤独な人のために書いた 評価され感無量」

映画「怪物」の脚本でフランス・カンヌ映画祭の脚本賞を受賞した坂元裕二さんは、現地から受賞を報告した是枝裕和監督に対し「夢かと思った。たった1人の孤独な人のために書きました。それが評価されて感無量です」などと返事を寄せたということです。

自分が被害者だと思うことは敏感だが、加害者だと気付くのは難しい。

また着想のルーツについては「以前、車を運転して赤信号で待っていたら、トラックが止まっていて信号が青になってもしばらく動かない。プップーと、クラクションを鳴らしたところ、それでも動かない。ようやく動いたら横断歩道に車いすの方がいて。トラックの後ろにいた私は、それが見えなかった。クラクションを鳴らしてしまったことを後悔していまして」  ひとしきり語った後、坂元氏は「生活していて、見えないことがある。自分が被害者だと思うことは敏感だが、加害者だと気付くのは難しい。どうしたら出来るか…この10年考えてきた、1つの描き方として、この描き方を選んだ」と「怪物」の脚本に込めた思いを語りました。

是枝監督 “常に自分自身に問いながら”

その上で「脚本に描かれた2人の少年をどのように映像化するのか、2人を受け入れない世界の側にいる大人の1人として、自分自身が少年の目に見返される存在としてしか、この作品に関わる誠実なスタンスは見つけられませんでした」と述べ、脚本が投げかける問題を常に自分自身に問いながら映画の製作にあたったことを明かしました。そして「みんなの力でこの賞を頂けたと思っています。ありがとうございました」と述べ、製作に携わったスタッフや出演者らに謝意を表していました。FxHFtI2aUAIiWJe